メニュー

CSOのひと

ケース14:オンコロジー領域マーケティング支援サービスの例


外岡 紀彦 (Norihiko Tonooka)
[プロフィール]
外資系製薬企業 中枢神経系領域 営業統轄部長を経て、CSO業界へ。
スペシャルティケア領域(オンコロジー・中枢神経系等)において、専門MR部隊をはじめ、MSL(メディカル・サイエンス・リエゾン)、エデュケーショナル・ナース、マーケティング支援などのさまざまなプロジェクトを統括。


プロダクトマネージャーとして医療現場から求められるオンコロジーMR活動を支援

求められるオンコロジーMR活動のために

本プロジェクトの主な役割は、抗がん剤の製造元であるクライアント企業のマーケティング部・プロダクトマネージャーとして、提携先企業のMR活動支援と、その際に得られた現場情報、市場情報、適正使用推進ノウハウ等を、クライアント企業へフィードバックすることです。

オンコロジーMRというと、一般に高度な専門性という点がイメージされますが、加えてチーム医療の一員として患者目線で全人的な治療サポートを担える幅広く豊富な臨床知識とそのアウトプット力、さらには地域医療などの連携を橋渡しできるコーディネーション力など、多様な能力が必要となります。

メンバーは、CSO活用ニーズがオンコロジー領域でも高まるなか、自身の経験を活かしてMR育成やマネージメントに携わりたいとCSOへ転身してきた豊富な経験の持ち主。そのノウハウをもとに、医師の治療方針の把握から、担当製品に対する評価や課題の分析、戦略立案、さらに副作用マネージメントや、コメディカルへの情報提供・収集など、さまざまな局面でMR活動を支援しています。担当施設における面談や説明会に同行し、実際にメンバーが医師に対応する場面を見てもらう機会も少なくありません。

また、フィールドにおけるマーケティング活動として、重点施設の絞り込み、医師との意見交換、社内勉強会への招聘、患者団体との関係構築などにも携わっています。

さまざまな経験がより高いレベルの活動の源

多くのMRに学術的なアドバイスをし、有効な戦略を一緒に考えることで、担当製品に対する学術レベルはもちろんのこと、意識レベルも大きく向上します。MR活動がスムーズになるそうした変化が、目に見えて感じられる瞬間が、メンバーにとっては本当に嬉しく、大きなやりがいとなっています。

MRからは、面会の困難な医師へのアプローチや、医師の処方実態の把握、学術面での支援などさまざまな依頼や相談を受けます。このため、疾患や製品はもちろんのこと、副作用マネージメント等に関する高度かつ豊富な知識が求められ、最先端の情報収集や勉強は欠かせません。

マーケティング本部に所属していますので、疾患や製品の最新知識、国内外の論文などはいち早くスピーディーにアクセスすることができ、学会セミナー、講演会などの企画や実行方法など日々の活動のひとつひとつが、更にメンバー自身の引き出しを増やすことに繋がっています。また、患者会へ参加し、直に患者さんやご家族のお気持ちを感じることも、患者目線で活動することの重要性に改めて気付かされる大変貴重な機会となっています。

また、自社CSOにおいても、がん領域で多くのプロジェクトで蓄積されたノウハウや、マネージメント、トレーニング部をはじめとする関係部門からのサポート体制が、こうした活動を支えています。CSOという立場から、クライアント企業、また提携先企業におけるマーケティングやMR活動支援に携わらせていただくことで、メンバーはさまざまな経験を積むことができ、より高いレベルの活動の源となっています。

スピーディーな対応が信頼を生む

私たちCSOには短期間での成果が求められます。このためメンバーは、どのような相手に対しても、スピーディーに対応することを日頃より心掛けています。例えば、担当MRが医師との面談で課題を感じたとき、また医師からの問い合わせがあったときなどにすぐに動けるよう、日頃から細心の注意を払っています。

近年のCSOのサービスを見てみると、がん領域・オーファンドラッグなどの専門MRや、治療領域で中心的な役割を担うKOL(キーオピニオンリーダー)医師に対して、医学的・科学的な見地からより高度な情報活動を行うMSL(メディカル・サイエンス・リエゾン)と呼ばれるスペシャリスト、更にはマーケティング支援を含め、多様なニーズが拡がってきています。こうしたCSOならではのキャリアに挑戦できることで、幅と深さを兼ね備えた知識やスキルを究めていくことができ、人間力の向上にも繋がります。

メンバーが目指すキャリアの方向性は、がん領域でのマネージメントです。「学術サポートは参考になる」「サポートをしてもらって助かった」などの言葉をいただけたときは、日頃の苦労も吹き飛ぶ瞬間だと言います。

医療に携わる一員として自らが信頼される存在となり、医業現場から求められるMR活動を支えることで、医療現場、そしてその先にいらっしゃる患者さまに貢献できるよう、さらなる活躍を期待しています。

CSOのサービス

CSOのひと

MRのためのよくわかる○○○