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ケース48:コントラクトMR体験記 第16回(現職:プロジェクト・マネージャー)

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CSOの将来性に期待して

I.T.
[プロフィール]
外資系製薬企業でオンコロジーMRとして12年、本社マーケティング、学術、研修関連の業務を14年経験後、CSO業界に転じる。コントラクトMRを経て、現在MR研修担当マネージャーとして研修業務、MRの課題把握・解決サポートに取り組む。前職では英語でのコミュニケーションが必須であり、TOEIC 845点、英検準1級を取得。また、学術業務担当時に電話応対技能検定2級を取得するなど、日本語のコミュニケーションにおいてもスキルを磨いている。


――外資系製薬企業のMRからCSO業界へ
I.T.:前職は外資系製薬企業で主にオンコロジーMRとして乳がん、肺がん、前立腺がん領域を約12年、本社マーケティング、学術、研修関連の業務などを約14年経験しました。
MRの頃は、チーム内で文献抄読会の企画運営や課内会議でのロールプレイ司会役など、自主的に経験させていただくことが多く、それらの経験も認められての本社異動後は、トレーニングの観点から製品戦略の立案に関わってきました。
また、がん治療学会や臨床腫瘍学会などの国内学会、ASCO(American Society of Clinical Oncology:米国癌治療学会議)など主要な国際学会へ参加し、聴講内容をもとにプロモーション戦略の検討・立案に携わるなど、大変貴重な経験もさせていただきました。
研修やプロモーション戦略の説明で全国の支店を訪問しますと、MRの皆さんから様々な質問が寄せられます。多くは事前に想定、準備しているような内容なのですが、コントラクトMRの方の中には、自社の領域や製品に留まらず、関連疾患などの幅広い知識を持ち、こちらがはっとするような質問を受けることが何度もありました。
この頃から、多様なバックグラウンドをもつコントラクトMRという存在に興味を持つようになり、CSOの将来性に期待感をもって、CSO業界へと転身しました。

――コントラクトMRとして活動を開始した当初、戸惑いはありませんでしたか?
I.T.:最初のプロジェクトは、競合の激しい呼吸器領域の新しい吸入製剤の垂直立ち上げがミッションでした。前職ではオンコロジー領域の経験が長かったため、正直不安な面もありました。
呼吸器領域の疾患の病態、診断、治療などの知識を新人MRと同じレベルから習得していくことは大変でしたが、研修テキストを読み込むことに加え、テキストでよく分からないものは、できるだけ元文献に遡って理解を深めるように心がけました。

――コントラクトMRとしてすばらしい業績をあげておられます。
I.T.:担当した新製品のポジショニングを効果的に医師や薬剤師の先生方にご理解いただくことに集中し、支店内でトップ5に入る新規採用を達成できたことで、手応えを掴むことができました。

――輝かしい業績の影にある努力や工夫をお聞かせください。
I.T.:担当エリアが幅広く、訪問頻度を上げることが難しかったため、一回の説明会や個々のディテーリングの中で、伝えるべきメッセージをいかに効率的に伝えるかということにとにかく注力しました。
前職では、一言一句の使い方で受け手に与える印象が大きく変わることを経験してきましたので、「製品メッセージをどう伝えるべきか」を常に考えていました。
コントラクトMRとしての説明会でも、伝えるべきメッセージをどのように受け手の立場でイメージいただくか、先生方お一人おひとりの顔を浮かべながら毎回考え抜くようにしていました。
自社CSOはもちろん、クライアント先でもマネージャーや同僚に恵まれ、呼吸器領域の知識や実践的なディテーリングスキル習得を後押しいただき、呼吸器MRとしての自信に繋がりました。
前職で研修担当者としてディテーリング指導してきた経験を下支えに、先輩MRの皆さんの具体的な言い回し、生のトークから学ばせていただけたことは、その後の基盤となりました。クライアント全社のディテーリングコンテストで高い評価をいただいたときは、本当に嬉しかったです。

――今後のキャリアビジョンをお聞かせください。
I.T.:新しい領域で、これまでの経験を応用しながら早期に成果を再現できたことで、プロジェクト・マネジメント(PM)として、メンバー育成やチーム運営を通じ、組織としての成果に貢献してほしいと言っていただけたのが、現職のマネジメントへ挑戦するきっかけです。
今後は、開発パイプラインも多く、市場が活性化しているオンコロジー領域で、キャリアアップを目指すMRの皆さんにより良い研修を提供し、自己実現をサポートしていきたいです。
がんの患者さんでは、さまざまな基礎疾患や合併症を有するケースは少なくありません。幅広い疾患・製品の経験者が多いコントラクトMRは、全人的な目線を持てることが強みだと考えています。
自らの業務の幅をさらに拡げるという意味でも、マネジメントとしての経験を磨き、知識、スキル、マインドを兼ね備え、“患者志向”の医療に貢献していけるMRを一人でも多く輩出できるよう、さらに努力してまいります。

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