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ケース15:ワクチン専門MR


畑 秀樹 (Hideki Hata)
[プロフィール]
外資系製薬企業 営業所長を経てCSO業界へ。
CSOビジネス最前線において、超大型MR部隊、調剤本部部隊、ワクチン部隊、MSL(メディカル・サイエンス・リエゾン)やMA(メディカルアドバイザー)などのさまざまなプロジェクトを統括。


近年のワクチン製剤市場は、相次ぐ新製品の発売に加えて、公費助成制度などが追い風となって拡大基調にあり、医薬品市場全体のなかでも注目市場の一つに挙げられています。

こうしたなか、国内製薬業界におけるワクチン事業への取り組みは、グローバルに比べてまだ遅れが生じていますが、専門事業会社の設立など世界市場を見据えた前向きな変化が加速しています。急速な市場の拡大と共に、ワクチン市場におけるコントラクトMRの活用も増加、多様な人材を擁するCSOへの期待が高まっています。

本号では、日本の子供を守ることに寄与するべく「定期接種率100%」を目指して活動している、ワクチン専門MRプロジェクトのメンバーから、活動の実際を紹介させていただきます。

定期接種率100%を目指し、『ワクチンで予防できる病気から日本の子供全員を守る』

ワクチン専門MRは、担当エリアの定期接種ワクチン接種率100%を目指し、予防接種に関わる医師、看護師をはじめ、自治体の予防接種担当者などさまざまな方々に対して、情報提供・予防接種啓蒙活動等を行っています。

先進国日本においても定期接種100%を実現できていません。ワクチン接種していれば助かった命や、回避できた後遺症の例は、まだまだ少なくなりません。ワクチン領域のスペシャリストとして、医師やその先にいらっしゃる患者様に貢献できることは、私たちの大きなモチベーションであり、使命感に繋がっています。

個の能力を組織として増幅・進化させる

定められた期間にチームとして使命を完遂するために、私たちのプロジェクトでは、例えば自社医薬品はもとより広くワクチン全般の知識・情報を継続的に向上するなど個々の努力に加えて、個の能力をチーム全体へ還元し、増幅させる取り組みを推進しています。

具体的には、ワクチンMR活動ガイドブックを独自に作成し、経験の浅いメンバーでもいち早くワクチンMR活動のエッセンスを習得し、スペシャリストとしての成長を可能にしています。また、BUDDY制により、新たに配属となったメンバーには、先輩メンバーがマンツーマンで、早期の実践力向上をサポートします。全メンバーで運営しているQ&Aデータベースは、現場活動に直結する実践的なノウハウを共有し合ううえで大変有効です。さまざまな疑似体験の場をつくり、組織全体で切磋琢磨するカルチャーを促進しています。

こうした取り組みが実を結び、顧客企業として初めて、未採用の自治体に主力製品が一年契約の採用になるなど、顧客企業組織の刺激役となって組織の活性化にも寄与しております。

クライアントに真のパートナーとして認められ、医療向上、患者さまのお役に立てる存在になりたい

メーカーMR時代は、自社医薬品の売上、計画達成が当面の目標で、自社製品以外の幅広い知識を身につけるチャンスはなかなかありませんでした。コントラクトMRは様々な領域の知識を習得する機会が多く、視野が広がります。製薬業界を横断的に中立的な視点からみることができ、また定められた活動期間で結果を出すという点もエキサイティングです。

「患者中心の医療」を考えたとき、MRには自社品に精通した専門性はもとより、患者さま個々に対応できる臨床全般にわたる「幅」が求められるようになっています。深さと幅を兼ね備えた質の高いスペシャリストMRを輩出し、日本の予防医療へ寄与できる存在となれるようチーム全体で勇往邁進してまいります。

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