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ケース16:MR研修トレーナー


小林 正巳 (Masami Kobayashi)
[プロフィール]
20年弱、医薬品メーカーでMR、営業所長、約9年間医療機器メーカーで営業部統括及び営業推進室勤務後、CSO業界に。オペレーション部でのプロジェクト マネージャーを経験して、現在、MR研修トレーナーとして人材育成にあたる。


~業界横断的な経験を活かし、プロフェッショナルな人材育成を目指す~
MR研修トレーナーとして想うこと

私は、導入教育、営業スキル研修、再配属者に対する研修、クライアント配属後のMRスキルアップ研修とさまざまな段階でのMR研修プログラムを作成、カリキュラムを立案し、講師として後進の指導にあたっています。

特に異業種出身者にとって研修とは、「覚える」ことから始まるのが常ですが、「暗記」したものは「忘れる」ものです。「いかに理解するか」を考えて研修プログラムを作成し、講義を行っています。

若い時には気づきませんでしたが、CSOのトレーナーになって、業界未経験の人間ほど素直であり、素直であるからこそ成果に対しても喜びを感じ、周りに感謝する気持ちが強いものだと知りました。だからこそ、今までの経験を新人に伝え、より良い結果を出してほしいと思うようになりました。

そのためにはどうすればよいのか、質・量とも充実した研修のカリキュラムを作成するため知恵を絞る毎日です。

医療現場での見学研修を教育にもりこむ

研修室内での机上の研修は、基礎力をつける意味でもちろん大切ですが、より実践に沿った内容を経験させたいと考え、研修室を飛び出して医療現場(大病院)での見学研修を計画しました。これまで医療業界の中で経験したことから得た多くの人脈を活用して、実行に移せたことは非常に嬉しく思っています。末永くお付き合いしていただける多くの人との信頼関係の構築が継続できていること、そして医療の一端に携わっていることへの喜び、この業界ならではの経験だと思います。そしてこのような環境を備えていただいたことにも感謝しています。

研修生に対しては、「個性を大切にした営業スタイル」を築かせるようにしています。 従って営業の秘訣は「自分を知ること」と「謙虚さ」と「気配り」を大切にし、良いと思ったことはどんどん取り込む「貪欲さ」を持てと指導しています。そして時には「開き直る」ことも大切であり、1人ひとりの育成状況にあったフォローを大切にしています。

またMRには倫理観が何より重要です。直接会うのは医療関係者ですが、常に患者様とそのご家族のことを想いながらMR活動を行えば、人の生命を守る、救うという大きなやりがいと魅力に触れることができます。こういったきめ細かい配慮でMRが高い目的意識を持って働き続けるベースができているのだと思います。

自らの経験を伝え、医療業界への恩返しをしたい

これからMRになりたいという志を持って多くの若者が医療業界の門を自らの力で開けてきています。そんな彼らに、30年近く医療業界で経験させていただいたすべてを還元していきたいと考えています。

研修生が少人数であれば、理解度を十分に確認でき、知識のレベルに合わせた講義ができますが、そうでない場合は「グループワーク」を取り入れ、講義内容に幅を持たせています。私自身、学生時代からそんなに勉強が出来たわけではありません。その分、勉強ができない者の心理は判っていると自負しています。どうすれば、1人ひとりが伸びていくのか、印象に残る熱意の伝わるパフォーマンスを心掛け、研修生には自発的学習をさせています。

私の今後のキャリアビジョンは?と問われたなら、今与えられた環境の中で、信頼され愛され選びぬかれるMRを1人でも多く育てることとお答えできます。顧客製薬企業の上長からMRの活躍ぶりに関してお褒めの言葉をいただいたときは最高の喜びを感じます。

研修生1人ひとりが成長し活躍している姿や未来を想像するのが「トレーナーになって良かった」と思う瞬間です。

私自身が製薬メーカーでMRを出発点に医療業界で身につけたスキル、諸先輩から受けたご恩を今度は後輩たちに伝えたい、そういう気持ちで日々精進しています。

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