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Vol.25:日本CSO協会 管理職(ラインケア)研修会を開催

2015年2月12日(木)日本CSO協会主催の管理職への教育研修の一環としてストレスチェックの法制化への対応を含めて、「メンタルヘルスケア」をテーマに「管理職(ラインケア)研修会」を開催いたしました。

独立行政法人労働者健康福祉機構 東京産業保健総合支援センター メンタルヘルス対策促進員 田中 恵子様を講師にお迎えし、加盟各社のCSO事業責任者、ラインマネジャー、人事・教育研修担当者等約70名が受講いたしました。

コントラクトMRは、製薬企業から転職したMRと製薬企業以外(他業種)から転職し、導入教育を修了したMRがおります。特に、他業種出身のMRは、前職からの退職、3カ月の集合教育研修を経て、勤務地への異動と環境の激変があります。

また、委受託、派遣の形態によって異なるとはいえ、クライアント企業様と直接の顧客である医療関係者の2つのお客様との良好なコミュニケーションを求められています。

今回の研修会は、点在するコントラクトMRに対して、入社時に対応する本社スタッフ、赴任後に対応するプロジェクトマネジャーをはじめとするラインマネジャーは、どうメンタルヘルスケアを行うかにフォーカスをあて、事例検討を含めた講義を田中様にしていただきました。


講演要旨:日常生活のストレス評価(社会的再適応評価尺度)で報告されているように、コントラクトMRはスタート段階からかなりストレス評価の点数が高く、メンタルヘルスケアへの早期からの取り組みが求められています。現地赴任後は、ラインマネジャーとの直接面談は月1~2回と限られてしまうため、発生予防、早期発見、早期対応が特に重要です。せっかく優秀な他業種の方を採用しても、赴任後すぐにメンタルダウンしてしまう場合があります。

入社時のセルフケアとしてのストレス対処法の教育研修により、スライドにあるようなストレスと上手につきあう方法を身に着けさせることが大切です。

一方で、ラインマネジャーは、ストレス要因の把握、ストレス反応の現れ方を理解し、早期に「いつもと違う」部下の把握と対応が求められています。そのためにラインマネジャーは、直接的な面談に限らず、Web会議システムや電話によるコミュニケーションを定期的に行い、最近の若者の考え方を十分理解した上で、傾聴を行うことが必要です。

MRから、1日1回の連絡は大切ですが、ルールとしてしまうと仕事のひとつになってしまい心の触れ合いにはなりません。「少し疲れた」「ちょっと嫌なことがあった」という段階でMRから話してくれるような人間関係の構築が求められます。メンターを置いて、ラインとは別のサポートを導入することも一つの方法です。不調が疑われる場合は、産業保健スタッフ等へ相談の上で対応することも考慮して下さい。

「挨拶、声掛け、聴く、つなぐ」これが働きやすい職場つくりの基本です。

事例検討では、早期発見のポイント、どのように対応するべきかを討議し、また講演終了後も活発な質疑応答が行われ、より理解が深まった研修会となりました。

コントラクトMRの実態をご理解いただいた上でのご講演内容であり、また、質疑に対して丁寧なご対応をいただきました田中様に感謝申し上げるとともに、日本CSO協会全体として、「働きやすい職場」の構築に一層の努力を図っていきます。

(日本CSO協会 人事・教育運営委員会)

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