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Vol.30:人事・教育運営委員会 教育講演会を開催

日本CSO協会 人事・教育運営委員会では、今年度、協会全体で交通違反ゼロキャンペーンを2回実施するなど、MRの車両事故・違反防止への取組みを行ってまいりました。

さらに今回は、「MR車両事故防止に向けた対策」として、2016年2月25日(木)日本CSO協会 人事・教育運営委員会に、日本製薬工業協会 安全衛生部会部会長 遠藤 真一様(エーザイ株式会社様)、営業車両事故防止研究会リーダー 長谷川 誠治様(キョーリン製薬ホールディングス株式会社様)、同研究会メンバーの村瀬 次彦様(協和発酵キリン株式会社様)をお招きしご講演いただきました。

当日は、加盟8社より車両管理の責任者、現場でMRの指導にあたっている管理者及び委員会メンバー24名が参加し、日本製薬工業協会様の取組みについて学ぶとともに、意見交換を実施いたしました。

開始にあたり川﨑理事より、車両事故、違反防止はコントラクトMRを含む製薬業界全体の課題であり、MRの安全衛生上の対応・企業としての経済的損失にとどまらず、医薬品にかかわる業界としての社会的責務と捉えて取組んでいることを紹介しました。また、より信頼される業界となるべく、今回の講演会で得たものを協会加盟各社で取入れ成果につなげていくことを宣言しました。

川﨑理事

講演では、はじめに遠藤様より、「製薬協 環境安全委員会の活動について」として、①省エネルギー・地球温暖化対策②省資源・廃棄物対策③化学物質管理④労働安全衛生管理の4つの重点課題をご紹介いただきました。その一環として、安全衛生部会の活動を位置付け、営業車両事故対策に取組まれていらっしゃるということでした。

遠藤様

次に、「製薬業界の運転に関する現状と課題について」という演題であり、長谷川様より昨年10月30日に名古屋市で開かれた全国産業安全衛生大会 交通安全分科会にて発表された、新人MRの車両事故対策を含めた日本製薬工業協会様としての取組みについてお話をいただきました。ご講演要旨は、下記のとおりです。

「2009年より営業車両事故防止研究会を発足し、毎年加盟70社の営業車両事故の現状と事故防止の取組みを分析し、加盟各社の事故防止に活用している。有責事故率は2011年以降減少傾向にあるが、新卒MRの赴任後1年間の発生率が高く、事故を起こした新人の4割が複数回事故を起こしている。新人に対して、事故予防対策を各社様々な取組みを実施している。特に、運転能力判定や赴任後の運転実車訓練が予防対策としての効果が高い。」それ以外に、外部講演の受講、研修、事例発表、技術研修会等への取組みについてご紹介いただきました。

長谷川様

最後に、村瀬様より協和発酵キリン株式会社様の取組みを「安全第一文化の醸成にむけて ~営業車両事故防止対策から~」という演題で事例発表していただきました。ご講演終了後、参加メンバーで意見交換会を実施し、活発な質疑応答が行われました。

村瀬様

現在、日本製薬工業協会様と日本CSO協会は、クライアントとベンダーとして交流を図っておりますが、実務者間の交流は初めての試みとして実施いたしました。製薬企業、CSOに共通の課題と、対策を共有でき、非常に有意義な講演会でした。今回、快くご講演を引き受けていただきました遠藤様、長谷川様、村瀬様には改めて感謝申し上げます。

日本CSO協会加盟各社の参加者にとって、非常に参考となる内容であり、各社に持ち帰り実効ある対策を検討すると共に、人事・教育運営委員会にて情報を共有し、引き続き車両事故・違反削減に取組んでいくことを確認しました。

(文責:日本CSO協会 人事・教育運営委員会)

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