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ケース7:【オンコロジー領域専門MR】患者様のために最善を尽くす


足利 聡治 (Toshiharu Ashikaga)
[プロフィール]
外資製薬企業のオンコロジーMR、営業所長を経てCSO業界に転じる。今回は、現在マネージャーを務めるオンコロジーサービス専門タスクチームから、メンバーの活動を紹介する。


【紹介するがん専任MRのプロフィール】
アパレル業界、出版・広告業界から異業種出身MRとしてCSO業界へ。2つの外資企業、オンコロジー専門プロジェクトに従事。現在は、自社のオンコロジーサービス専門タスクチームの一員として、新規プロジェクトの企画・市場調査や、トレーニング等に携わる。

私は現在、がん領域に関する新規プロジェクトの企画・市場調査や、トレーニング等を担うオンコロジーサービス専門タスクチームのマネジメントに携わっています。今回は同じチームで活躍するがん専門MRの活動を紹介させていただきます。

がん領域のスペシャリストを養成するCSOの教育体制

彼は異業種出身MRとしてCSOへ入社後、2つのオンコロジー専門プロジェクトを経験しております。クライアントMRの多くはがん領域経験者。コントラクトMRとして、早期に結果が求められるなか、担当製品の知識はもとより、副作用マネジメントや緩和医療、医療制度など、患者様毎の背景や状態に応じ、総合的な治療サポートができるよう、幅広い臨床知識の習得に必死だったと、配属当時を振り返ります。

短期間でのレベルアップを可能にしたのが、独自の教育体制です。コントラクトMRは、新たに経験する領域でも、早期の立ち上がりが必要とされるため、これをサポートするために、市場性の高い主要疾患領域やさまざまなスキルをカバーする豊富なカリキュラムが用意されています。

彼の場合も、配属前のプレ研修やプロジェクトに即したカスタマイズ研修、E-Learningでの補完教育に加え、プロジェクト活動と両立して土日にこうしたプログラムに自主的に参加。プロジェクトを越え、他領域の経験豊富な仲間達と切磋琢磨し合ったことにより、短期間にMRとしてのノウハウを高めることにもつながったと言います。

営業実績に加え、KOL育成、前任者の積み残しを早期に完了

オンコロジーが他領域と異なるのは、「○○のような患者様には」ではなく、「その患者様には」とオーダーメイドの治療提案が必要であることです。経験の少ない彼が、限られた期間で結果を出すために心掛けたことは、患者様、そしてドクターの立場に立って、一症例一症例を確実にフォローアップし続けていくという基本の徹底でした。結果として、先生方からの信頼も深まり、常に全社・支店平均を上回る実績を残せるように―。

また、著効例のあったドクターを本社と連携してサポートすることで、全国講演会の演者を引き受けていただいたり、学会発表、海外論文投稿に繋げ、エリアKOLによる波及効果づくりにも成功。

さらに、PMS業務の滞っていたエリアを引き継いだ際には、ドクターのほか、コメディカルの方々との関係構築により、患者情報をリアルタイムに収集できるようになり、早期に積み残しを完了。営業所内の戦略について所長から相談をいただけるような存在へと大きく成長しました。

がんチーム医療の一翼を担うプロフェッショナルへ

新薬上市時の垂直立上げを目的にCSOが活用されるケースが多くなり、コントラクトMRが最先端の新薬を担う機会が増えています。彼も、2つのプロジェクトにおいて、従来の標準的治療薬とともに分子標的薬を担当してきましたが、今までなかった治療法を通じて医療に貢献できることに大きなやりがいを見出し、「オンコロジーMRとしての道を極める」というキャリアビジョンを明確にしたと言います。

さまざまな製薬企業で、幅広い領域や製品を経験できるのは、コントラクトMRの特徴の一つですが、実際に変化に対応し、期待に応えていくことは容易ではありません。

現在、彼は、自社のオンコロジーサービス専門タスクチームのリーダー役として、新規プロジェクトの企画・市場調査や、トレーニング等に携わっています。日進月歩の領域ですので、知識や情報のブラッシュアップを欠かさず、患者様の生の声を把握するために患者会への参加なども行っています。

今後も幅と深さを兼ね備えた専門性と、何より患者様のために最善を尽くすという使命感をもって、がんチーム医療の一翼を担えるプロフェッショナルを目指してほしいと期待しております。

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