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Vol.2:「2025年の話」

みなさん、こんにちは。特派員のT.T.です。
パンパシフィック水泳では、日本人のメダルラッシュでしたね。これは2年後のリオデジャネイロオリンピックが期待できそうです。

さて、 第2回目はリオ五輪の後、東京五輪も終わった2025年の話をしましょう。2025年はどのような年だと思いますか。2025年は終戦から80年が経過、戦後のベビーブーム時代に生まれたいわゆる団塊の世代が75歳以上となる年になります。つまり75歳以上の後期高齢者が増加する年なのです。

後期高齢者が増えるということは年間の死亡者数の増加や認知症患者の増加、がん患者も増加するでしょう。そうなれば、認知症対策や看取りの充実が求められます。

高齢者の増加に基づく死亡者数の増加は、大きな課題です。現在の政策で病院のベッド数を削減させているため、病院で亡くなる患者さんの数は減っていきます。一方で日本全体での死亡者数が増加するわけですから、病院以外の場所、つまり自分の家や老人ホームのような場所で亡くなるケースが増えるのです。そのため病院以外の場であっても、患者さんの人生最期の時を穏やかに過ごせるようにサポートすることが医療・介護に求められるのです。

そして、人生最期の時を穏やかに過ごすためには、看取りを行う医師と患者の間にある程度の関係性が必要でしょう。本人の身体のことはもちろん、家族関係、価値観など知っておいた方がよいでしょう。

現在、開業医にかかりつけ医機能を持たせようとしていますが、これは2025年以降、多くの方が在宅医療を利用し、そして亡くなる時代がやってくることを見据え、団塊の世代が60代である今のうちから医師との関係を作っていこうとしているのです。

今のうちにかかりつけ医として外来医療を担当し、患者さんが年を重ね必要となったら在宅医療を提供する。そのような流れを作りたいのでしょう。

現在のかかりつけ医の条件は、生活習慣病を中心とした主治医としての外来機能と、在宅医療の機能の2つをもつこととされていますが、これも上記のような流れに関係しているのでしょう。

執筆:日本CSO協会 特派員T.T.

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