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MRのためのよくわかる○○○

Vol.3:「地域包括ケアの話」

みなさん、こんにちは。特派員のT.T.です。
第3回となる今回は、地域包括ケアの話をしましょう。

最近、地域包括ケアとか、医療と介護の連携という言葉を目にしたり、耳にしたりすることが増えていませんか。

現在の日本の医療政策は、地域を中心としたものにシフトさせています。病院に長く入院するのではなく、早い段階で退院し、在宅で医療を受けるようにしていくのです。

ここで問題になってくるのは、現在、そして今後の日本の患者の中心は高齢者だということです。高齢者が日常生活を営む場合、誰かの介助が必要になることが多いのです。病院を退院し、住み慣れた地域に帰るということは、そこで誰かの介助を受けられる必要があるのです。

医療政策は地域へ患者を帰す方向で、進められているのですが、そこには当然受け皿となる介助、つまり介護サービスが必要になります。病院側としては、しっかりした介護体制があって、はじめて患者さんを安心して地域に帰すことが出来るのです。

ここで一つ課題があります。医療政策は都道府県が策定するのですが、介護政策は市町村が行うのです。つまり、政策を作る主体が違うため、そのままにしておくと、ちぐはぐになってしまうのです。

そこで、都道府県と市町村が一体となって、医療と介護の切れ目のないサービス提供体制を作ろうとしているのです。この体制が地域包括ケアであり、医療と介護の連携の意味するところなのです。

このような連携の中で、医師も介護サービスの内容や特徴をしっかりと把握し、患者さんの容体、家族構成など人間関係、意思等を踏まえて、最適な場所に帰す選択が必要になるでしょう。患者さんの症状に合わせ医薬品を処方するように、患者さんの状態をみて、介護サービスの組み合わせを、看護師や介護スタッフと協力して考えることが必要になりますし、そのようになるよう政策を進めているのです。

執筆:日本CSO協会 特派員T.T.

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