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Vol.6:「社会保障費抑制の話」

みなさん、こんにちは。特派員のT.T.です。

先日、甘利経済再生担当大臣が、社会保障費抑制について述べていました。今日はそのお話をしていきましょう。大臣は何を言ったかというと、社会保障費抑制に向けて「重複診療」「頻回診療」「医薬品の重複投与」を削減し、自然と社会保障費の伸びが抑制されるようにしていく必要性を説いていたのです。

医療の世界は2025年をゴールとした社会保障と税の一体改革を進めていますが、日本政府としては、2020年までに財政健全化を果たすと、いろいろなところで発表しており、国際社会でも2013年のサミットでもこのような内容をわが国から発信しています。

皆さんご存じのとおり、財政健全化には、最も支出が大きく、増加が著しい社会保障費の抑制が必要になります。2025年よりも5年早く結果を出さなければならないのです。そして、医療におけるポイントは「重複診療」「頻回診療」「医薬品の重複投与」の3点になるのです。では、この3点を実行するとどのような影響があるでしょう。

重複診療、頻回診療、医薬品の重複投与は、いずれもかかりつけ医がいれば防ぐ事が出来ます。つまり、かかりつけ医制度の浸透政策が進められるでしょう。一方で外来診療の回数が減るわけなので、診療所や中小病院など外来診療が経営を支えているところはダメージを受けるでしょう。

2020年に向けて、まずは来年度の診療報酬改定で、このような考え方が盛り込まれるかもしれません。夏ごろから診療報酬改定議論が活発化していきますが、このような視点で議論を眺めてはいかがでしょう。

執筆:日本CSO協会 特派員T.T.

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