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Vol.9:「リフィル処方せんのはなし」

みなさん、こんにちは。特派員のT.T.です。
最近、リフィル処方せんという言葉を良く耳にしませんか。

通常、医師が出した処方せんは、薬局で調剤してもらえば、それで役目を終えますが、リフィル処方せんの場合、有効期間内であれば、1枚の処方せんで何度も調剤してもらえるようになるのです。有効期間内は医療機関で再診しなくとも良くなるのです。

この仕組み、以前より導入が検討されていたのですが、2016年度の診療報酬・調剤報酬改定での導入が本格的に検討され始めています。もし導入されると、有効期間内は医療機関を受診しなくなるため、一度処方が決まった患者さんの処方内容は当分変わらなくなるでしょう。

その一方、薬局の重要性が高まります。有効期間内は薬局で調剤されるため、副作用の発生は勿論ですが、効果が出ていない、アドヒアランスが悪い、などの情報は薬局が把握し、医師に処方変更を促すことになるでしょう。そのため、今まで以上に薬局・薬剤師向けの情報提供が重要になるでしょう。

リフィル処方せんが、医師と薬局にどのような影響を与えるのか、事前に積極的にリフィル制度を活用するのか、それとも今まで同様、頻回受診を促し、病状を把握したいのかといった医師の意向も把握しておいた方が良いかもしれませんね。 現状では日本医師会から「リフィル処方の議論は時期尚早」との声も上がっていますので、実施にはまだ時間がかかりそうですね。

執筆:日本CSO協会 特派員T.T.

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