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Vol.11:「診療報酬改定のみかた」

みなさん、こんにちは。特派員のT.T.です。
鈴虫やコオロギの鳴き声が聞こえてくると、「診療報酬改定議論が本格化な!」と、思うのは職業病でしょうか?さて、今回は診療報酬(調剤報酬)改定議論で見るべきポイントを押さえましょう。

今回の診療報酬改定は、「超高齢社会における医療政策の基本方向」「地域包括ケアシステムと効率的で質の高い医療提供体制の構築」「経済・財政との調和」の3点が基本方針となりそうです。難しい言葉が連なっていますが、医療・介護の連携など、地域包括ケアに向けた取り組み強化と医療費抑制策の推進が主要なテーマになるでしょう。その中でも特に注目は入院医療と調剤薬局です。

入院医療は、現在進められている病院報告制度で、一般病床・療養病床を、高度急性期、一般急性期、回復期、慢性期の4種類に分ける方向で進んでいます。診療報酬の入院基本料をどこまで、この流れに合わせてくるのかが焦点になります。

薬局は、後発医薬品使用促進や門前薬局への逆風が吹く中で、かかりつけ薬局の機能に対する評価をどこまで進めるか、門前薬局への評価をどこまで厳しくするのかがポイントになるでしょう。

その他の注目ポイントは、診療所のかかりつけ医機能強化をどこまで掘り下げるかでしょう。

2018年度は診療報酬と介護報酬のダブル改定があり、そこで在宅医療などの医療と介護が密接にかかわる部分の改定を大きく進めたいところでしょう。そうすると、直前2016年度改定は、ダブル改定がやりやすくなるように、医療に特化した部分、入院や診療所の外来、門前薬局や後発医薬品使用推進などを中心に改定していくのではないでしょうか。

執筆:日本CSO協会 特派員T.T.

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