メニュー

MRのためのよくわかる○○○

Vol.17:「2016年度診療報酬改定」

皆さん、こんにちは。特派員H.T.です。
皆さんもご存知の通り、本年4月1日、診療報酬改定(以下、改定)が行われました。改定は非常に多岐にわたる内容ですが、今回は私たちMRに関わりが深いポイントを中心に、皆さんと一緒に見ていきましょう。

前回の改定に引き続き、今回の改定もキーワードは「地域包括ケア」「在宅医療」ですね。これは2025年に団塊世代の方々が75歳以上になるという超高齢社会に対応するための街作りでもあります。

今回の改定には、この「地域包括ケア」のほかに、「在宅医療」「認知症対策」「かかりつけ薬局の推進」「後発品の市場浸透推進」が加わったと見ると、私たちMRにとって理解しやすいかもしれませんね。

昨年からの中医協等での議論によれば、特に薬剤師が注目されてきた経緯があります。残薬やポリファーマシーの解消(ひいては無駄な薬剤費の削減)、調剤技術料の疑問(患者さんへの価値が見え難い、費用対効果が不明)などを契機に、薬剤師が職能を発揮してくれることを国が期待しています。

かかりつけ薬剤師が広まっていけば、患者さんの薬暦管理が一元化されますから、私たちMRの担当製品の物流も変化することが予想されますね。その時には、処方元から患者さんまで、自社製品が切り替えられることなくスムーズに処方が流れる仕組み作りが必要になります。まさにMRとしての腕の見せ所ですね。

また本年4月以降、かかりつけ医も一層積極的に認知症患者さんに関わることが評価されます。従来の「地域包括診療料」「地域包括診療加算」の他、新たに「認知症地域包括診療料」「認知症地域包括診療加算」が新設されました。この他、入院医療の機能分化・強化や後発医薬品の使用促進等もあります。

しっかり理解した上で、MR活動に役立てていきましょう。

執筆:日本CSO協会 特派員H.T.

CSOのサービス

CSOのひと

MRのためのよくわかる○○○