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MRのためのよくわかる○○○

Vol.19:「地域医療構想」

皆さん、こんにちは。特派員H.T.です。
皆さんの担当地域が、今後どのような地域医療を提供していくのかを調べたことがありますか?

実は、現在全ての都道府県で、2025年を見据えた地域医療の検討・策定が進んでいます。これが「地域医療構想」です。今回は、この「地域医療構想」について、皆さんと一緒に学んでいきましょう。

厚生労働省によれば、「地域医療構想」とは「2025年に向け、病床の機能分化・連携を進めるために、医療機能ごとに2025年の医療需要と病床の必要量を推計し、定めるもの」とあります。
※参考 厚生労働省ホームページ http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000080850.html

2025年には団塊の世代の方々が75歳以上の後期高齢者になると同時に、主に大都市圏で病院のベッドが不足することが分かっています。そのための対策が地域医療構想です。

2025年の高度急性期・急性期・回復期・慢性期の必要なベッド数、その時の患者さんの受診行動と患者さんが多い疾患などを事前に
予測して、それに備えておく必要があります。現在策定が進んでいる「地域医療構想」では、これらの情報が集約された上で、今後の地域医療の求められる姿が描かれています。

現在では、インターネット検索で「○○県(都道府県名)」「地域医療構想」と検索していただきますと、その都道府県の地域医療構想が閲覧できるようになっています。例として東京都の地域医療構想のURLを掲載いたします。
東京都の地域医療構想 http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/iryo/iryo_hoken/kanren/kyogikai/chiikiiryoukousou.html

都道府県によっては、記述されている内容の充実度に差がありますが、皆さんの担当地域の将来の人口動態や2025年に必要とされるベッド数が分かります。これらのデータは、都道府県単位・二次医療圏単位のマーケティングデータとして活用できそうです。

地域医療構想は、2016年夏ごろを目処に全ての都道府県で出揃う予定です。その後は、その構想に基づき、各都道府県が医療計画の策定に進みます。そのための重要な構想が、この「地域医療構想」です。

地域医療を知らずして、担当地域をマネジメントすることは非常に難しいです。
私たちMRが成果を挙げるための第一歩として、ぜひ一度ご覧くださいね。

執筆:日本CSO協会 特派員H.T.

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