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MRのためのよくわかる○○○

Vol.30:「受動喫煙」

日本CSO協会のWebサイトへ来訪いただき、ありがとうございます。

2017年度は協会各社が交代でこのページを担当いたします、今月はN.K.が「受動喫煙」についてお伝えします。

喫煙が健康にもたらす影響について報道されることが増えてきています。特に非喫煙者への「副流煙」に注目が集まり、東京オリンピック・パラリンピックなどの国際的なイベントを控え、我が国でも受動喫煙対策についての議論が活発になっているのはご存じのとおりです。

世界保健機関(WHO)によると、世界では、受動喫煙の影響により毎年60万人以上が死亡していると推計されています。注1 日本においても、厚生労働省の研究班が、毎年約1.5万人が受動喫煙を原因として死亡しているとの推計を発表しています。注2
注1 WHO 「Tobacco Fact Sheet」(英語) http://www.who.int/mediacentre/factsheets/fs339/en/ (最終更新:2016年6月)
注2 厚生労働科学研究 循環器疾患・糖尿病等生活習慣病対策総合研究 「たばこ対策の健康影響および経済影響の包括的
評価に関する研究」(平成27年度) https://mhlw-grants.niph.go.jp/project/25303

今後も議論が重ねられると思いますが、受動喫煙(セカンドハンドスモーク)が何らかの悪影響をもたらすとの考え方は一般的になりつつあるようです。また近年は、受動喫煙に加えて、三次喫煙(サードハンドスモーク:タバコの火を消した後の残留物や衣服などに染み込んだ有害物質による受動喫煙)の有害性に対する認識も高まってきています。

病院などの医療の現場では、これまでの健康増進法を受けて、既に敷地内禁煙となっている施設がほとんどですが、昨今の議論で一層の禁煙化が進むものと思われます。

一方で、医療にかかわる企業側の取り組みにはばらつきが見られ、喫煙者は採用しないと宣言している会社もあれば、依然として喫煙率の高い会社もあるのが現状です。ただし、喫煙者のMRが訪問することに対して、厳しい目を向ける医師や薬剤師が増えていることは間違いないようです。

私たちコントラクトMRも、このような背景や昨今の状況をよく理解し、医療関係者や患者さんの目線で、医療機関の訪問や、クライアント企業での業務をする必要があると思います。今一度、勤務中の喫煙について話し合う場をもたれてはいかがでしょうか。

執筆:日本CSO協会 N.K.

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