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ケース39:コントラクトMR体験記 第7回(現職:外資系製薬会社プロジェクト MR)

充実した研修プログラムであこがれのMRに -コントラクトMRは様々な領域を経験できる-

K.S.
[プロフィール]
飲食業界で調理・接客・ストアマネジメント業務を経験後、CSO業界に転じる。現在、外資系メーカーで生物学的製剤などを取り扱うMRとして基幹病院で活動する傍ら、CSO社内ではプロジェクト研修の企画などプロジェクトマネージャーのサポート業務を行う。


――CSO業界への転職の決め手となったものは?

K.S.:転職サイトや転職エージェントの紹介からMRという職種を知りましたが、未経験者は製薬メーカーへ転職するのが難しいということが分かり、諦めかけていました。そんな中、CSOではMR認定試験に向けた研修プログラムがあり、未経験でもMR職に就けることを知り転職を決意しました。現在2つ目のプロジェクトを担当していますが、様々な領域を経験できることがCSOの最大の魅力だと感じています。

――現在の業務についてお聞かせください。

K.S.:外資系先発メーカーのプロジェクトで、生物学的製剤(関節リウマチ領域・炎症性腸疾患領域)などを取り扱うMRとして日々、基幹病院を中心に訪問しています。

自己免疫疾患・難病指定疾患は、患者さんごとに病態が大きく異なります。お一人おひとりの症状や経過の重みを感じながら、各症例について隅々まで理解し、担当製品が本当に適しているのかを徹底追及した情報提供を心掛けています。

医師とも中身の濃い面談をする必要があり、そのためにも学術知識の習得には時間を割いています。また、訪問規制の厳しい基幹病院の勤務医と効率よく面談するために、コプロメーカーのMRとも協力し合いながら様々な工夫をしています。

――現在のプロジェクトで苦労したことや克服したことは?

K.S.:免疫学という新しい分野の学術知識を習得するのに大変苦労しました。内容は多岐にわたり、幅広い知識が求められるため、日々の自己学習を習慣化しました。その学習成果はクライアント営業所のメンバーとも共有し、営業所全体の免疫に関するアウトプット向上に努めました。また、CSO社内でもプロジェクト研修を実施し、必要な知識の補完や習得を図っています。

現在のプロジェクトで、初めて患者さんの費用負担に関して学ぶ機会を得ました。薬価が非常に高く、また適応症も難病指定の疾患であることから、高額療養費制度や難病医療費助成制度などについて医療者に説明する機会が増え、これまで以上に医療制度に目を向けるようになりました。

――すばらしい数字をあげておられますが、そのような成果をあげることができた、具体的な秘訣は?

K.S.:現在のプロジェクトに配属されて半年程度ですが、担当の基幹病院で関節リウマチを適応症とした生物学的製剤の実績を、前年比で257.3%に伸ばすことができました。

配属直後の学術知識が浅い時でも、医師が求める情報をすぐに調べてお伝えする活動を地道に継続したことで、担当製品を選択していただける機会が増え、実績向上にもつながりました。

また、処方医師は担当製品の特徴はよくご存知でしたが、患者さんの像が具体化されていませんでした。そこで、患者さんが求めるQOLの形に対して、担当製品が貢献できるポイントを伝え、他社製品の方が適切という場合にはそちらを推奨する「薬物治療のパートナー」という立場でMR活動を行った結果、医師の信頼を得られたと思います。コプロメーカーとも各々の医師に応じた情報提供について話し合い、積極的な共闘ができました。

――ご自身の強みは何だと思われますか?

K.S.:置かれている環境下での状況認識能力が、私の強みだと思います。それは前職での経験に加えて、コントラクトMRという2つの組織に属する立場の経験から培われたものです。クライアント組織だけではなく、CSO社内でもプロジェクト研修の企画など、プロジェクトマネージャーのサポート業務も行っているので、各々の状況に応じて役割を察知し、臨機応変に必要な業務を遂行できる点が強みではないかと考えています。

――仕事上のモットーや心掛けていることは?

K.S.:MRである以上、自身の目標に対して必達意識を持つことは非常に大事なことだと思います。私自身は最初のプロジェクトから毎日実績を手帳に記入し、毎日の進捗管理に基づいて日々活動しています。また個人の目標達成も大事ですが、それ以上にチームの実績を重視する活動を心掛けています。

さらにコントラクトMRという立場においては、「クライアントはお客様である」という意識を常に持って業務に従事しています。実績での貢献だけではなく、クライアント社内での協調や所属するチーム・営業所に対しても良い影響を与えられるように心掛けています。

――どんな時に達成感、やりがいを感じますか?

K.S.:MRとしては、私の情報提供によって治療が奏功し、医師から、患者さんが「社会人活動に復帰できた」「ずっと楽しみにしていた旅行に無事に行けた」と伺った時に、喜びとやりがいを感じます。

コントラクトMRとしては、後輩MRにプロジェクト配属前研修で教えたことが、彼らの実績につながり、成功例として取り上げられたと聞くと、この仕事を選んでよかったと心から思います。

――今後のキャリアビジョンをお聞かせください。

K.S.: 2つのプロジェクトに従事しましたが、内資系と外資系の違い、領域の違いなどはもとより、MR活動のスタイルも大きく異なりました。経験値はまだまだ足りない状況だと痛感しています。様々な企業や領域を経験できるというコントラクトMRの特長を活かして、この先も多種多様な経験を積み重ね、今後のキャリアビジョンを考えたいと思います。コントラクトMR職の発展につながる活動も意識したいです。

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