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ケース41:コントラクトMR体験記 第9回(現職:能力開発部スタッフ)

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自らの経験をコントラクトMR育成に役立てたい

N.A.
[プロフィール]
大学卒業後5年間、旅行業界で主に海外旅行の法人営業を担当。その後CSO業界に転じ、コントラクトMRとして複数のプロジェクトを経験。現在は能力開発部にてMRの育成を担当。


――現在の業務についてお聞かせください。

N.A.:MR育成を担う能力開発部の責任者として、主に業務全般の運営・管理と講師業務の一部を担当しています。能力開発部とは、MR認定証を持たない新人MRの導入研修からMR経験者のスキルアップ研修まで、医療の一端を担うMRを育成するために研修の立案から講義までを担当する部署です。

現職に転じたきっかけは、コントラクトMRとして複数のプロジェクトを経験し、幅広い知識と経験を積み上げていた中で、当時の上司から「その知識と経験を研修講師として活かしてみないか?」とお声がけをいただいたことでした。MRとして引き続き貢献していく道もありましたが、人材育成という仕事に魅力を感じました。部門責任者の業務を行う傍ら、講師業務も担当し、現場感覚を落とさないように心掛けています。

――CSO業界に興味をもたれたきっかけは?

N.A.:元々、知らないことを学ぶのが大好きで、MRという仕事に興味を持ちました。その中でも幅広い疾患知識を得るにはコントラクトMRだと思い、CSO業界に転じました。複数のプロジェクトを経験したことで、期待通り多領域の疾患・薬剤について知ることができましたが、それに加えて、限られた期間で結果を出すための各社のノウハウを学ぶことができたことも大きな収穫だったと思います。

――コントラクトMRとしての活動を開始した当初、戸惑いはありませんでしたか?

N.A.:初めて担当したのは内資系先発医薬品メーカーのプロジェクトで、病院・診療所を問わず担当するエリア制でした。新薬採用活動やPMS活動など、MRとして一通りの業務を最初のプロジェクトで経験できる、恵まれた環境でのスタートでした。

しかし、配属先の担当エリアにはクライアントの営業所が存在せず、単独での活動でした。クライアント上長と会う機会が極端に少なく、新人MRとして必要不可欠な報告・連絡・相談といった基本的なコミュニケーションを取ることが困難な状況下で初めてのMR活動となり、大きな戸惑いを感じました。

そこで、自ら積極的にクライアント上長やCSO上長に連絡しようと考え、上長から「もう、必要ない」と言われるまで頻繁かつ能動的に電話で活動内容を逐一報告・相談した結果、大過なく業務を遂行することができました。加えて、クライアント上長の信頼を得ることができたことも収穫でした。

――着実に成果をあげてこられました。

N.A.: 前任者が訪問禁止になり口座がカットされた施設において、粘り強くDr.のニーズを聞き出したことが功を奏し、口座を復活させることができました。この事例を含めて、クライアントの全体会議において2ヵ月連続で成功事例を発表する機会をいただけたことは、ちょっとした私の自慢です。

――そのような成果をあげることができた、具体的な秘訣は?

N.A.:前職では「自分より知識がある顧客」や、自身の言葉が患者の生命に直結する「一言一言の重み」という緊張感はありませんでした。その緊張感から、余計に上長をはじめとした関係各所に報告・相談していたこともありましたが、結果的に、直接関わる医師の皆さん、クライアント上長、CSO上長に加えてMS・薬剤師・看護師の皆さん、学術担当者、研修担当者など多くの方の力を借りることができました。

特に前述した口座を復活できた事例では、クライアント本社の学術担当者、クライアント上長、CSO上長の3者を巻き込むことで、説明会・講演会・外部講演会など数々の仕掛けを行うことができ、成功を収めることできました。自分一人の力は微力でも、多くの人から協力を得ることで100%の力を発揮することができた貴重な経験だったと思います。

――今後のキャリアビジョンをお聞かせください。

N.A.:能力開発部の責任者として非常に多くの人数を管理する立場となり、初めての経験で戸惑うことが多くあります。しかし、これまで同様、様々な人から助言をいただきながら日々学習し、まずは現在の職責を十分に全うすることが自身の使命だと考えています。長期的には研修だけではなく、実務や業務上の問題も含めて、総合的にMRをマネジメントできる実力を身につけたいと思います。

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