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Vol.38:「保険調剤薬局届出状況の確認」

日本CSO協会のWebサイトにご来訪いただき、ありがとうございます。
今月はH.K.が「保険調剤薬局届出状況の確認」についてお伝えします。

さて、MRの皆さん、このような経験をされたことはありませんでしょうか?
●先発品を扱うMRの場合
薬剤師 「後発品の加算の基準に届かないから、申し訳ないけど、おたくの薬をジェネリックに置き換えたよ」
MR  「…」

●後発品を扱うMRの場合
薬剤師 「うちは後発品の加算の基準に届いているから、無理して薬剤を変える必要はないな」
MR  「…」

上記の会話に登場した後発品の加算とは、「後発医薬品調剤体制加算」のことです。保険薬局において、後発医薬品の調剤割合(数量ベース)が65%以上は加算1として18点、75%以上は加算2として22点が調剤基本料に加算される調剤報酬点数(2016年4月1日現在)です。皆さんもよく、薬局で話題にされていることかと思います。

そうなりますと、知りたいのはご自身の担当エリアで、「どこの薬局が、加算を取っているのか?」「どこの薬局が加算1で、加算2なのか?」という情報かと思います。

実は、このような情報は一般に公開されています。それが今回のテーマに掲げた「保険調剤薬局の届出状況の確認」です。

この情報がどこにあるかといえば、各地方厚生局のホームページに掲載されています。ご存知のとおり、地方厚生局は関東信越厚生局など全国に8ヵ所ありますが、管轄している都道府県ごと、データが掲載されています。

下記に検索方法の一例をご紹介いたします。
※検索にあたっては各地方厚生局ごとページ構成や表記が異なる場合がありますのでご留意ください。

北海道の届出情報を確認する
[方法1] 北海道厚生局トップページの検索画面に検索キーワード(保険薬局、届出など)を入力して確認
[方法2] 北海道厚生局トップページ→知りたい分野から探す→保険医療機関、保険医等→保険医療機関・保険薬局等の管内指定状況等→施設基準等の届出等の状況→施設基準等 届出受理医療機関名簿(医療機関別)→保険薬局(※2017年12月1日現在)

東京都の届出情報を確認する
[方法1] 関東信越厚生局のトップページの検索画面に検索キーワード(保険薬局、届出など)を入力して確認
[方法2] 関東信越厚生局ホーム画面→業務内容→調査課→保険医療機関・保険薬局の施設基準の届出受理状況及び保険外併用療養費医療機関一覧→東京都/薬局(※2017年11月1日現在)

例として、東京都の薬局の届出情報を選択すると、下記の名簿が表示されます。

5486_01

出典:関東信越厚生局 東京都薬局届出受理医療機関名簿(※分かり易くするため、一部に赤線を入れています。また、薬局の特定を避けるため、一部情報に画像処理を行っています

受理番号の列に「後発調1」と記載があるところは、「後発医薬品調剤体制加算1」を算定している薬局になります。このほか、「調基」と記載された「調剤基本料」や、「か薬」と記載された「かかりつけ薬剤師指導管理料」など、薬局で算定している基本的な項目が一覧として網羅されています。

探すのに一手間かかりますが、名簿には薬局の住所・電話番号も記載されていますので、是非、ご自身の担当エリアの情報を探してみてください。

皆さんもご存知のとおり、2018年には診療報酬改訂が控えています。改訂前のデータを取っておき、改訂後はどのように変化したかという情報も押さえておくと、改訂後に発生する薬局ニーズを予測することができますね。

執筆:日本CSO協会 H.K.

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