メニュー

CSOのサービス

Vol.43:「トップが語る」
― 第6回 IQVIAサービシーズ ジャパン株式会社 IES事業本部長 松本 大輔氏 ―

日本CSO協会のホームページをご覧いただき、有難うございます。
4月11日の年次総会において、新たに理事に就任いたしましたIQVIAの松本と申します。

人生100年時代の到来

日本人の平均寿命が初めて男女共に50歳を越えたのは昭和22年(1947年)とされています。それから約70年、今や「人生100年」ともいわれる時代を迎えています。

団塊世代が75歳(後期高齢者)となる2025年を目前に、急激な高齢化と少子化が同時並行で進むなか、政府は、住み慣れた地域で最期まで暮らし続けることができる「地域包括ケアシステム」の構築や、健康寿命の延伸に向けた取り組みを急いでいます。

しかしその実現には、医療・介護をはじめとする社会保障体制はもとより、健康増進・予防、働き方・就労構造、交通・住居等の社会インフラ等々、多方面にわたる新たな仕組み作りが必要不可欠で、決して平坦な道のりではありません。

変わるCSOの役割

私たちCSOが主にビジネスを展開する医薬品業界に目を転じてみても、薬価制度改革等の影響により、今後5年で、日本市場が世界で唯一マイナス成長になることが予測されており、製薬企業の経営にはかつてない難しい舵取りが求められています。

そうしたなか、CSOへのニーズも高度化・多様化しています。当初の「欠員補充や中途採用のソース」といった自前体制を前提としたものから、「主力品強化や新薬上市」など必要なタイミングでの戦力強化、さらには一定の人件費を変動費化することにより経営の柔軟性を高める「フレキシブルリソース」等、より戦略的で包括的なサービスが期待されるようになっています。

一方で、CSOの価値の源泉はプロフェッショナルとしての「人」であり、その育成には一定の時間がかかります。変化に対応するための「スピード」がますます重視されるなか、CSOならではの付加価値のある機能を提供し続けていくには、必要な機能を因数分解し、多様な人材の強みをパズルのように掛け合わせてチームを形成する、従来にはないアプローチも必要になってくると考えています。

松本大輔氏

松本大輔氏

変わらない想い ~For the patient~

ジェネリック医薬品の浸透や、スペシャルティシフトなど医薬品市場の構造変化に伴い、医薬品業界で人的リソースの適正化が進められる一方、医療・介護の現場では、担い手不足が喫緊の課題となっています。

CSOが日本で初めてコントラクトMRのサービスを開始以来20周年を迎えるなか、MRの持つ専門性やコミュニケーション力を応用し、自治体や保険者等と連携して地域の課題解決を支援する、これまでのMRの枠を超えた先進的な取り組みも始まっています。

約20年前、日本の医薬品業界に異業種人材モデルの定着を促進したように、ヘルスケアというより大きな土俵で、私たちが人材を流動化する調整弁となれる可能性も期待できます。

変化が大きいほど、現場の最前線では、今までの仕組みややり方との軋みが生じるものです。世の中や業界、お客様の悩みが増える時こそ、私たちサービス業にとっては、新たな需要が生まれる絶好の機会であり、まさに、「困り事あるところに価値が生まれる」、真価の発揮しどころと言えます。

「真の患者さん中心の医療」、「国民の皆さんの健康」の実現に向け、医薬品・ヘルスケア産業のパートナーとして、これからもCSO業界を挙げて一意専心してまいります。

CSOのサービス

CSOのひと

MRのためのよくわかる○○○